市立病院職員へのお願い
「秩父地域の二次救急医療体制」 についてのお願い。
医療がわかる者としてのお願いです。全文です。
おはようございます。
日ごろから、職員の皆さんには、救急告示病院として、また、二次救急輪番病院として、昼夜を問わず救急患者の受け入れに努力していただき深く感謝を申し上げます。
救急医療をはじめとする地域医療の確保は、市民にとって最も関心が高く、身近な問題となっています。秩父地域の二次救急医療体制が整備され夜間や休日でも安心して診療を受けられる体制が、現在も継続されていることは、輪番3病院をはじめ、関係機関のご協力がなくては成り立たないものと考えております。
さて、懸案となっております来年度(令和2年度)からの秩父地域の二次救急輪番体制ですが、秩父病院が土曜日の夜間及び日曜昼間と日曜夜間の担当を辞退することとなります。市立病院と皆野病院の2病院で、この部分をうめなくてはならない状況となりますが、私としては、何としても、あらゆる方向で検討し、手段をつくして二次輪番体制を維持していきたいと考えております。
昨年度は、市立病院の医局の先生方との意見交換を行い救急輪番日増加に対する懸念や現状把握に努め、救急医療等に従事する医師に特殊勤務手当(夜間医療等業務手当)を支給し処遇改善を図りました。
本年1月からは、秩父郡市医師会の協力により、休日診療所の執務時間延長を行い、4月からは、在宅当番医として小鹿野中央病院が毎日曜日に初期救急に対応するなど、二次救急輪番病院の負担を減らす努力をしております。
また、医師会正副会長や秩父郡市救急告示病医院会等の関係者との協議を進める中で、来年度の二次救急輪番体制の実施時間について、土曜日は平日と同様に午後5時から翌日8時30分までとすることが救急告示病医院会5病院で了解が得られた旨の通知が入り、土曜の半日分の負担が軽減されることとなります。
市立病院が救急日の増加に対応するために、一番の問題は、人員体制の問題であることは、十分認識しております。現体制では、医師も看護師もコメディカルも不足し、勤務明けと代休で、通常診療の時間帯に欠員が生じるなど、支障が出ることは各科へのヒアリングでも確認しています。
人員確保に向けて、7月市報に掲載したとおり、看護師8人のほか、臨床検査技師、放射線技師、薬剤師の募集を行います。看護師及びコメディカル等の処遇改善として、夜間医療等業務手当の増額も来年度から実施するよう条例改正を行う考えです。また、医師の確保については、今まで以上に埼玉医大等への派遣協力を依頼していく所存です。
いずれにしろ、市立病院職員には、多くの負担をかけることとなりますが、秩父地域の基幹病院としてこの病院が在ること、そして、地域医療を守るという視点に立って、秩父地域の二次救急輪番体制の堅持のため、職員の皆さんの協力をお願いいたします。