ゼロカーボンシティ
秩父市では、2050年までに市内の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて取り組むことを埼玉県の自治体で初めて宣言しました。全国では、25自治体(1都1府6県10市4町3村)が宣言しています(令和元年12月4日現在)。埼玉県では初。
写真は小泉環境大がスペインで発表していただけるとの事です。
背景として、近年、猛暑や豪雨被害など、地球温暖化が原因とされる気候変動が起こり、日本は今年最大の災害発生国とされました。このためIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)特別報告書でも2050年頃に二酸化炭素排出量をゼロにする必要があることが示され、この目標達成に向け、小泉進次郎環境大臣から、自治体での取組の重要性と拡がりへの期待の表明と、2050年排出量実質ゼロへの参画が直接秩父市へ促されました。
■秩父市の現状
秩父市の二酸化炭素排出量は1990年度の1,836万 t から、2016年度には456万 t と、約75%が削減されています。(埼玉県市町村温室効果ガス排出量推計報告書)今後は更なる各種の取り組みにより、二酸化炭素排出量ゼロを目指します。
■市長コメント
次世代への責任を果たすため、私たちの世代が「地球温暖化を止めるためにできること」に率先して取り組まなければならないと考えています。この度、小泉環境大臣の呼びかけに賛同し、豊かな自然に恵まれ、環境立市を掲げる本市も、「ゼロカーボンシティ」の実現に向け取り組むことを宣言し、二酸化炭素排出量ゼロに向けた各種の施策を進めます。
■ next plan/今後の事業展開
①市が出資する地域新電力会社「秩父新電力株式会社」と連携し、市内の再生可能エネルギーによる電源開発等の事業に取り組み、「ゼロカーボン電力」の提供の実現を図ります。具体案として、市役所の電気は温室効果ガス排出係数ゼロをめざす。
②市内の先進モデルとして、現状の市公共施設の温室効果ガス排出量削減目標について、「現状目標の達成年度の前倒し」及び「排出量ゼロ」に向けた取り組みを進めます。森林環境讓与税等を原資として森林整備を進め、二酸化炭素の吸収を促進する。
③その他、「ゼロカーボンシティ」の実現に向け、計画的に各種施策を推進します。