渋沢栄一翁
加須市立加須北中学 1年濵田唯依 埼玉県知事賞「渋沢栄一と令和の税金」
(一部編集しています)
『150年前、福沢諭吉は「学問のすすめ」の中でこう言った。「税金とは、国民と国との約束である」。この約束で、国民は国に税金を納め、国はいろいろな公共サービスを行う。(略)その「約束」とは、辞書では「その実現は確実視されていること」という意味だ。しかし、国は超高齢化社会で2050年には、1.3人で1人の高齢者を支えなければならず、若い人に負担が重くなる。つまり、国が社会保障を約束するはずが通らなくなってくる。
そのような時に、渋沢栄一の話し。渋沢栄一記念館が深谷市にある。渋沢栄一は税金との繋がりがあり、29歳からの3年間半、明治政府で税金の使い道を決定する立場にいた。今で言うなら、「財務省主税局長」だ。このときにお金の単位が「両」から「円」に変わった。
今までの日本には無かった「銀行」をつくり新しい時代に必要な新しい仕組みを作った。1万円札の肖像が福沢諭吉から渋沢栄一に変わる。鉄道(秩父鉄道も含む)、道路、電気、水道、ガス、学校教育など公共事業は日本の未来を明るく豊かなものに変えた。 当時の明治政府は薩長の人数が多く、軍事費拡大の意見が多かったが、渋沢栄一は、喧嘩の上、未来を変える税金の使い道をはっきり意見した人でもある。
こんな言葉を残している。「夢なき者は理想なし、理想なき者は信念なし、信念なき者は計画なし、計画なき者は実行なし、実行なきものは成果なし、成果なき者は幸福なし、ゆえに幸福を求める者は夢なかるべからず」。
令和の税金で、私たちも未来の夢を持とう。理想を描いて、信念を持ち、計画を立てよう。実行に移して、令和の成果を出そう。日本の未来を幸せにするために。 』
2年後の大河ドラマでドラマ化される。深谷出身、秩父にも旧秩父セメントや秩父鉄道と縁がある。
秩父市の納税率は、県とおなじく、前年度に比べ0.9ポイント上昇し、96.2%。税金を改めて考え、大河ドラマも今から楽しみだ。