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合板工場キーテック視察

キーテック工場視察

埼玉県庁森づくり課をはじめ、秩父内外の林業、木材関係者とともに、山梨県南巨魔郡見延町の(株)キーテックを視察しました。中西社長さんと井上工場長からのご説明に拠りますと、カラ松、赤松、スギの原木から、樹皮を外して、桂剥きのように皮を剥き、そこから月間5,700m3合板を製造します。今後、会社では秩父のスギ材に注目しており、年間5万m3の供給を求めています。

折しも、今年度の秩父市の3大事業の一つに「森林環境譲与税で林業再興」を掲げており、4月1日に集約化推進室を設置し、1市4町がまとまって私有林人工林の集約化、森林整備に取り組んでいます。

具体的には、1市4町の5地区について、約1200名の森林所有者を対象に、今後の森林管理に関するアンケート調査を順次発送し、アンケートを回収・分析し、集約化できるかどうかの見極めを行っております。この結果集約化された団地において、林業経営に適した団地は、公募のうえ、森林組合などの既存の林業事業体に再委託するとともに、林業経営に適さない団地は、入札によって市町が森林整備を直接発注していきます。

現状では、秩父産木材の生産は、年間約3万m3ですが、この集約化の取組みによって、今後、約6万3千m3に増加するものと見込んでおります。この増加分で、A材は建築業に、B、C材はキーテックさんのような合板製造メーカーに出していければ、秩父産木材を余すことなくご活用でき、昔のような林業で生業が成り立つ秩父となると思っております。

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